徳之島伊仙町に広がる ”当たり前”

家族。
自然と人。島のすべてが言葉を交わさなくても、合図なんかしなくても調和しているその様子が、まるで一つの家族を見ているかのようだった。

まか不思議。
私の周りでは、
人と人すら調和していない。
日頃人と自然は対立している。
極端言うとこんな感じだから。
なぜ徳之島伊仙町ではそれが成り立っているのか。
まか不思議。

なぜだろうと考えながら、ご近所さん同士の会話、銭湯でのおばちゃん同士の会話を伺っていた。
「あれ今度あげるわ。あ、おばあちゃん元気?」
「シャンプー貸して。ん、あんたも切れてるの笑」っていう具合。
すぐにわかった。それが ”当たり前” だからなのだと。
島の人にとっては、何もおかしなことをしていなくて。
島の子供は皆で育てる。隣の人が困っていたら声かける。その前に、困ったら頼る。みたいなことが日常でしかない。
だれもそこに躊躇しない。迷いなんて見えない。
そういう文化が根付いているんだと。

それは自然との関係をとっても同じ。
風が強い。雨が降る。暑い。寒い。
島だから不便でしかない。なんて思っていたけど。
徳之島に住む人は、いい意味で諦めが早い。
こういうものだから仕方ない。と割り切ってその状況すらも楽しむ術を知っている。
虹が出たら、感動する。日の入りきれいだと思ったらお隣さんも呼んで一緒に見る。みたいなことが当たり前。
「今から行くんでしょ。早く行き!きれいな瞬間逃すよ!ほら見てこれ!」って具合。

おいしい野菜も、きれいな自然も、あったかい人の輪も。
この島では当たり前なのだと感じた時。
そういう当たり前が培われてきた歴史に感動するとともに。
この日常に加わりたいと思ってしまった。

紹介しないといけない場所ではなくて。
あの当たり前に、本当に感動してくれるような人を連れていきたい場所、かな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です